ゲームオン、新作MMORPG『Lime

ゲームオンは6月23日、2011年中のサービスインを予定しているPC用新作MMORPG『Lime Odyssey』の製作発表会を実施した. 既報の通り 、ゲームオンは『Lime Odyssey』の日本国内サービスにおける、独占ライセンス契約の締結を今年3月に発表. 本タイトルはSIRIUS Entertainmentが開発を手がけ、韓国では第3次クローズドベータテストが終了したばかりだ. ゲームオン 取締役オンライン事業本部長 萩原和之氏(左)とSIRIUS Entertainmentの代表取締役社長 ファン・ビョンチャン氏(右). 発表会は、最初にゲームオン 取締役オンライン事業本部長 萩原和之氏が登壇. 萩原氏はまず、日本のPCオンラインゲーム市場では毎年約80の新作がサービスインし、累計で約300タイトルが運営されていることを説明. さらにブラウザゲーム、ケータイゲームとプレイヤー側の選択肢が広がっている中、市場における差別化を図ることは必須と話す. そのためこれまでゲームオンが行ってきた、海外ですでに実績のあるタイトルを国内に持ってくるというスタイルでは、クオリティは高いが日本のトレンドとずれている、あるいは完成されている分、日本運営の意見が通りにくく結果としてローカライズやカルチャライズの面で問題が出てきてしまうという. 萩原氏は、数ある新作タイトルの中から『Lime Odyssey』を選んだ理由を説明. 『Lime Odyssey』はゲームコンセプトに刺激と感銘を受け、同時にSIRIUS Entertainmentとであれば、企画からお互い議論してカルチャライズも可能であり、よりよいものが作れると考えたそう. 今後は日本独自仕様として、モバイルやブラウザと連携したサービスも考えていきたいとも述べた. 続けて、SIRIUS Entertainmentの代表取締役社長 ファン・ビョンチャン氏が『Lime Odyssey』開発の理由について述べた. 同社にはPC用RPGアークトゥルス』やMMORPGラグナロクオンライン(以下、RO)』の開発にかかわったスタッフが在籍しており、最も自信が持てるものは"明るくかわいくがコンセプトのゲーム"だそう. そこで『RO』のような2Dではなく、より表情やディテールがわかる3D表現のゲームとして『Lime Odyssey』を開発したという. まだまだ開発中とのことで、あまり詳しいゲーム内容には触れられなかったが、一部の内容は明らかになった. その昔、神の宝"ライム"を持ち、その力でヒューマンは"セイフラント"をオルタ大陸に建国する. しかしライムの力に魅せられた邪神"カケイン"の侵略が原因でライムは失われ、セイフラントも崩壊. 何もかも忘れ去られ、ただの伝説となった時代――これが『Lime Odyssey』の舞台となる. プレイヤーが選べるクラスは戦闘職にファイター、ヒーラー、シーフ、ウィザードの4種類. 生産職としてシェフ、茶人、鍛冶屋、裁縫士の4つがあるとのこと. アバターやハウジングシステム、農場システム、オークションや郵便システムなど、MMORPGの一般的な機能はほぼ網羅しているようだ. 『Lime Odyssey』のメインコンセプトは"生活"で、戦争と生産を1つのキャラクターで育成できるチェンジシステムを採用. また、MMOでありがちな頻繁なローディング画面を避け、自由に動き回れるシームレスな世界にはフィールドとインスタンス両タイプのダンジョン、モンスターとの戦闘、GvGなども用意されている. ファン・ビョンチャン氏は最後に「『RO』ではなく、『LO』をプレイヤーに届けたい」と挑戦的なコメントを残していた. この他、ゲーム内音楽を『クロノ・トリガー』や『ゼノブレイド』で知られる光田康典氏が、イラストは『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』を手がけたHACCAN氏が担当すると発表された. また本日16: 00より『Lime Odyssey』公式ブログもオープンしている. 冒頭で述べたとおり、日本国内でのサービスは2011年を目標としており、詳細は未定. ビジネスモデルは現時点ではアイテム課金になる予定だ. 会場には試遊機も用意されていた. サッカースパイク 画面はあくまで開発中バージョンなので、今後大幅に変更される可能性もある.