米、シリアへの軍事介入に消極姿勢 化学兵

米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は7日、オバマ大統領の指示で、対シリア軍事行動に向けた情勢分析を実施したことを明らかにした. ただ、シリアが大量の化学兵器保有し、軍事攻撃に関する国際的な合意もないことから、米主導の軍事介入には消極的な姿勢を見せた. 米上院軍事委員会の公聴会で、パネッタ国防長官とともに証言した. 同委員会のマケイン上院議員(共和党)は、シリアのアサド政権の弾圧で約7500人が犠牲になっていることから、虐殺阻止に向けて米軍がシリアの空爆に踏み切るよう求めている. これに対しパネッタ氏らは証言で、カダフィ政権下のリビアに比べて、シリアが保有する化学兵器が100倍にのぼり、防空システムも5倍の規模があるといった点を指摘. 軍事介入の難しさを強調した.