暫定予算14年ぶり成立 対応のまずさ露呈

2012年度の暫定予算が30日の衆参両院本会議で、共産党を除く賛成多数で可決、成立した. 12年度予算案が11年度中に成立できず、4月にずれこむ6日分を補った. 暫定予算は14年ぶりで、野田政権の国会対応のまずさが響いた. 今国会は冒頭で補正予算を処理する必要があったのに、野田政権は昨年と同じ1月24日に召集. 新年度予算案の審議は2月9日からになり、衆院通過は例年より遅い3月8日. 参院で年度内に審議できる平日は残り15日間しかなかった. しかも参院で多数を占める野党が、審議時間や首相の出席回数を衆院なみに要求. 民主党の石井一予算委員長が「参院の良識を」と野党に年度内採決への協力を求めたが、折り合わなかった. 野田佳彦首相は30日の参院予算委員会で「国会召集日などの見通しに甘さがあった. 深く反省している」と陳謝した. サッカースパイク 石井一参院予算委員長も参院本会議で「誠に遺憾で深くおわびする」と述べた. 暫定予算の一般会計は、地方交付税交付金生活保護費、恩給など総額3兆6105億円. 震災復興特別会計には除染やがれき処理の費用を計上した.